週刊新潮に「腸カビ」の記事が掲載されました!

2017年12月29日

12月28日発売の週刊新潮に、記事が掲載されました
腸カビについて、4ページ、見開き2ページに渡る記事になります。

特集として4ページも紙面を割いて頂きました。

記事のタイトルはおどろおどろしいですが、
中身は真面目な、私たちの健康に直結すること。
コンビニなどで購入できますので、
金色の表紙をみたらぜひ買って読んでみて下さい。

ブログも新たに開設しましたので、
こちらも合わせて読んでみてください。

『腸カビ』に関するブログはこちらから⇒

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坂本龍馬はなぜ、江戸と長崎を何往復もできたのか!?(2)

2017年1月27日

幕末の志士たちが、質素な食事でも、長距離を歩くことができたわけ。
それは、私たちのエネルギーの元、ATP(アデノシン三リン酸)にかかわるということを前回お伝えしました。

彼らの置かれた状態は

道中の食事は
①玄米おにぎり(雑穀入り)と
②漬け物(宿屋ではみそ汁、野菜、大豆、少量の魚や肉もあったかもしれません)

時には

③空腹状態(何も食べれない日もあったかもしれません)
そして
④ひたすら歩く

だとして、話を進めていきます。

今日は①玄米おにぎりについて考察してみます。

 

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玄米には3大栄養素の他、白米の5倍ものマグネシウム、
ビタミンB群が含まれており、鉄や亜鉛といったミネラルも豊富です。
雑穀にもビタミン・ミネラルが豊富に含有されています。

幕末時代のように、タンパク質や脂質が少ない質素な食事でも、
マグネシウム、ビタミンB、鉄があれば、
炭水化物はエネルギーであるATPに変わるのです。

玄米雑穀は、エネルギーの源だったというわけです。

しかしながら、現代の私たちは昔に比べて飽食なのにもかかわらず、
栄養不足に陥っています。

環境汚染、土壌の脆弱化による植物の栄養素の低下、食品添加物、etc. 
これらにより、心身に必要なミネラル、ビタミンが不必要に消費され、
その結果、飽食なのに栄養不足という結果になっています。
もしくは、摂取しても吸収できない身体になっている場合だってあります。

 

幕末の志士達が、その質素な食生活の中でも、
健全な思考で、何日も歩くことができる身体を携えていたのも、
ミトコンドリアが機能し、大量のATPを産生し、
筋細胞、神経細胞が健全に機能していたからに他なりません。

 

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日本古来のおにぎりという文化。

これは先人たちから現代の私たちに受け継がれた智慧であることを
思わざるにはいられません。

「温故知新」。
戦後変わってしまった現代の食を見直さなくてはいけないと思うのです。

 

次回は②について考えてみましょう。

カテゴリー: コラム

栄養療法.jpで紹介されました!

2017年1月26日

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栄養療法.jpは、栄養療法とは何であるか分かりやすく解説たサイトです。
栄養療法を実践されている医療機関の掲載もしています。
こちらから

身体に不調があって病院等を受診しても、
現在のシステムでは対症療法がほとんどです。

頭が痛ければ痛み止めの処方
風邪をひいたら風邪薬や抗生物質の処方
うつになったら、抗うつ剤の処方
ガンになったらガンの切除

といったように、
なぜ頭が痛いのか、なぜうつになったのか、なぜガンになったのか、
根本原因を探して、そこにアプローチすることをあまりしません。

不調や疾患の根本原因が何かということを探るには、
患者さんへの説明も含めて、検査や解析など時間がかかります。
1時間待ち3分診療では、やはりそこまでは難しいのかもしれません。

そして、患者さんの心構もまた必要です。
ドクターに依存するのではなく、素直の自分の身体と向き合ってみる。
身体と対話してみる、そういうことも大切です。

アメリカや欧米では、歯科医院は痛くなったら行くところではなく、
虫歯や歯周病にならないように、予防やメインテナンスのために行く習慣があります。

残念ながら、日本は歯医者も病院も、
痛くなってから行くところ、病気になったら行くところになっています。

そうではなく、未病(病気になる前)のうちに、身体をケアしてあげることは
とても大切なのではないでしょうか。
病気になる前には、必ず何らかの兆候やサインがあります
それを見逃さず、気づいてあげること、とても大切です。

オーラル ウェルネス クリニックでは
病気になる前(未病)、つまり不調の段階で
病気を予防する予防医療に力を入れています。

人間ドックでは、時間もお金もかかりますが、
分子栄養療法では、おしっこや便、血液の簡単な検査で
細胞の状態を見ることをします。
そこから身体の状態を解析していくんですね。

例えば、おしっこの検査。
おしっこを取るだけで、脳(神経伝達物質)、腸内環境、細胞の状態(ミトコンドリア機能)、解毒機能、代謝、各栄養素、骨代謝など75項目ものことがわかり、
そこから身体に何が起こっているのかを解析していきます。

口の中も、身体も、病気になる前に、
病気にならない身体を作る。
予防の視点。大切ですね。

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坂本龍馬はなぜ、江戸と長崎を何往復もできたのか!?

2017年1月13日

私は幕末の歴史が好きですが、坂本龍馬吉田松陰新撰組などの幕末を舞台としたドラマが何度となく放送されていますよね。このドラマに登場する幕末の志士達は萩と江戸、長崎と京都など地方と都市を何往復も行き来していました。

電車や車がない時代、質素な食事にもかかわらず、
彼らはなぜ、徒歩で何十日間も歩き続けることができたのでしょうか?

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 今回はエネルギーに主眼をおき、医学的、栄養学的な観点から、
このことを紐解いていきたいと思います。

ところで、人間はなぜ動くことができるのでしょう?

 人間を車に例えるなら、ガソリンにあたるものがATP(アデノシン三リン酸)と言われる分子です。私たちは食べたものを細胞の中にあるミトコンドリアという器官で、ATPというエネルギーに変換しています。
これにより様々な活動が行えるのです。

筋肉が動くのも、心臓が動くのも、呼吸できるのも、神経伝達ができるのも、
このATPがあるからなのです。

 

では、エネルギーとは一体何でしょうか?

ヒトの活動の源であり、体力であり、元気の源です。
気力といえるかもしれません。

 幕末の志士達は、何十日間も、あんな長距離を自分の足だけを頼りに歩いていたわけですが、現代の私たちと何が違ったのでしょうか?

 

昔、生物の教科書でこんな図をみたことはありませんか?

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この図は模式的でミトコンドリアは数個しかありませんが、
実際には一つの細胞にミトコンドリアは100から3000個ほど存在します。
エネルギーを必要する細胞ほど数が多く、
心筋、骨格筋、神経細胞、肝臓などで数が多いことが知られています。

 

ミトコンドリアは60兆個の細胞のほぼ全ての細胞一つ一つにあり、
太さ0.001mmにもかかわらす、その重量は体重の1割程もあるのです。

体重50kgの人は5kgのミトコンドリアが在ることになります。
(お米の5キロ入りを想像して下さい!すごい量ですよね!!)

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それだけ、人にとって重要な器官であることが伺えます。

このミトコンドリア工場にはエネルギーを作る3つの部署があり、それぞれ
①解糖系 ②TCA回路 ③電子伝達系といいます。

 

この工場で、3大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)を元に、ATPは生産されるのですが、

実はこれだけではヒトのガソリンであるATPは生産されません。

そこには、ある栄養素が必要となります。
それが酵素や補酵素の役割をするビタミン・ミネラルなのです。
車で例えるなら、エンジンオイルのような潤滑剤で、
これらの回路をうまく回してくれる影の立役者です。

自転車のチェーンも錆びていたら、ギシギシしてうまくまわりませんよね。
油をさすことによってスムーズにタイヤが回り出します。
酵素・補酵素はそんなイメージです。

特に、ビタミンB群マグネシウムはこのエネルギー工場が稼働するのにかかせません。

さて、ここで、幕末の志士達が旅をする時におかれた状態を見てみましょう。

道中の食事は
①玄米おにぎり(雑穀入り)と
②漬け物(宿屋ではみそ汁、野菜、大豆、少量の魚や肉もあったかもしれません)

時には

③空腹状態(何も食べれない日もあったかもしれません)
そして
④ひたすら歩く

実はこの全てがATP産生に係わっているのです。

長くなりましたので、この続きは次回にお話しします。

 

カテゴリー: コラム

牛乳、乳製品の摂取が多いほど、骨粗しょう症になる?

2017年1月12日

前回、乳製品摂取量が多い国ほど、骨粗しょう症の発症頻度が高いという
『カルシウム・パラドックス』についてお伝えしました。

今回はなぜ牛乳(乳製品)が骨粗しょう症の予防にならないか、ということをお話しします。下図は、カルシウム摂取量と尾骶骨骨折のリスクとの相関関係を示したものですが、カルシウム(Ca)を牛乳や乳製品で多く摂ったからといって、骨粗しょう症が予防できるわけではないことを示しています(相関関係はない)。

 

カルシウムパラドックス

カルシウム摂取量と尾骶骨骨折のリスクとの相関関係

J Nutr.1986 Nov. 116(11):2316-9

 

 

Caは99%が骨に、0.1%が血中に存在していることからも、Caが骨にとって重要な栄養素であることには変わりがありません。ではなぜ乳製品を多く摂っているのに骨粗しょう症を予防できないのでしょうか?

 

その前に、Caの重要性について一つお話しします。
Caは身体の重要な機能に関わるスイッチとして働いていて、筋肉や心臓が動くのも、血圧をコントロールするのも、受精においても、ホルモン分泌においても、Caはあらゆるところで、スイッチ役となっているんですね。

そのために、Caの血中濃度は厳密にホメオスタシス(恒常性)によって保たれており、細胞内外のCa比は1:10000に保たれています。この状態の時、Caはスイッチとしての優秀な性能を果たす事ができるのです。

さて、牛乳(乳製品)の話に戻りますと、牛乳にはCaが他の食品と比べ、多く含まれており、吸収率も優れています。しかし、摂取により血中Ca濃度が急激に上昇します。すると、Caの体内比が崩れスイッチとしての性能が悪くなるのです。

結果、心臓発作や筋肉の収縮異常(肩こり・こむら返り)の原因となります。
また、牛乳(乳製品)は動物性たんぱく質です。動物性たんぱく質の多い食事をとると、体内は酸性に傾きます。この酸を中和しようと、骨中のカルシウムがアルカリ成分として動員されます。その結果、骨粗しょう症を招いてしますのです。

 

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このことにより、骨粗しょう症の予防に重要なのは、
『カルシウムを多く摂ることではなく、骨からカルシウムが失われるのを防ぐこと』。

対策としては
①Ca濃度がゆっくり上昇する食事、牛乳よりむしろ濃緑黄色野菜をとること。
②カルシウムだけのサプリメントや牛乳に頼らないこと。
③そして、マグネシウム不足にならないようにすること。

ちなみに牛乳はCa:Mg=11:1と両者のバランスが極めて不均衡なんですね。
なので、理想はCaとMgのバランスを1:1にすることです。

ここで誤解してほしくないのは、
牛乳や乳製品を絶対摂ってはいけないのではないということです。
(もちろん、アレルギーや、その他の不調、疾患で治療中の時は摂取は避けます)

実際私は、少量の牛乳やチーズなどは食べます。
Mgとのバランスを考え、体内が酸性に偏らないように食事を工夫するなどして、食事は楽しむことにしています^^。

何事もバランスです。
あれがダメだからといって、全てを排除するなど極端に走らないことも人生を楽しむ上では大切なのではないでしょうか?

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牛乳は本当に骨を強くし、骨粗しょう症を予防するのか!?

2017年1月10日

牛乳』に対してどんなイメージがありますか?

最近では、牛乳は牛の赤ちゃんのためのミルクなのだから、人間が、しかも大人が飲むのはおかしいという認識もだいぶ浸透してきたように思います。牛には抗生剤入りの飼料が与えられ、ホルモン付けという印象もあります。また、牛乳に含まれるカゼインがアレルギーの原因であったりします。しかし、いまだに、牛乳はカルシウムが多くふくまれている食品として推奨するドクターや栄養士の方々がいるのも事実です。では、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は栄養療法の細胞学的観点から、カルシウムについて紐解いていきたいと思います。

 

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『カルシウム・パラドックス(逆説)』
という言葉を聞いたことがありますか?
アメリカ、ニュージーランド、スウェーデンなど、カルシウム摂取量の多い国ほど、骨粗しょう症の発症頻度が高いことを示す時にも使いますが、なぜこういうことが起きるのでしょう?
ここでは、以下の点を挙げてみました。

*牛乳を飲むほど、骨粗しょう症が増える!
*カルシウムが過剰に脳に沈着すると、アルツハイマーに、
 血管に過剰に沈着すると、動脈硬化に、
 腎臓でシュウ酸やリン酸とくっつき、腎臓結石に
これらは、カルシウムの過剰摂取ではなく、カルシウム不足で起こる!

 

一見矛盾しているように見えますね。
これがカルシウム・パラドックスと言われる所以です。

 

カルシウム(Ca)
 約99%は骨や歯に蓄えられていて、Caの貯蔵庫になっています。残り1%は細胞内や血液に分布して、ホルモン、神経伝達物質などのシグナル伝達や筋収縮等にかかわっています。そして、Caで最も重要なことは、

細胞内:細胞外=1:10000という割合で存在しているということです。

この割合が保たれることによって、身体の様々な機能が正常に働くように調節されているのです。

しかし、カルシウム摂取が不足すると副甲状腺ホルモンが分泌され、
骨からカルシウムが動員され、血液中(細胞外)のCa濃度を一定に維持
しようと調整します。
これは、生命維持のための素晴らしい仕組みですが、
カルシウム不足が慢性的にあると、副甲状腺ホルモンが絶えず分泌され
骨から過剰にCaが溶け、細胞内にCaイオンが入りやすくなります。
その余分なCaが血管や脳など、通常はCaが存在しないところにまで入り混み、
その結果、骨粗しょう症となり、Ca不足なのに、動脈硬化、アルツハイマー、腎臓結石になるのです。

 

だからといって、カルシウムを牛乳やサプリなどで多く摂取すればいいかというと、そうではないので注意してください。そのことは、牛乳との関わりも含め、次回以降お伝えします。

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Dr.滋子のリバースエイジング!若返り大作戦!!【モロヘイヤ】

2016年8月6日

モロヘイヤは重病だった古代エジプト王がモロヘイヤのスープを飲んだところ、
たちどころに病気が治ったという言い伝えから
『王様の野菜』と呼ばれています。

モロヘイヤはミネラル、ビタミンなど、
他の野菜とは比べものにならないくらい、栄養価が豊富です。

特に脂溶性ビタミンたっぷりなので、
高い抗酸化力があります。

クレオパトラも愛したモロヘイヤ。
若返りのビタミンがたっぷり含まれていたからなんですね。

有機のモロヘイヤが手に入ったので、スープを作ってみました!!

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さて、そのモロヘイヤの主な栄養素を見てみましょう。

カテゴリー: コラム
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