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舌にガンができた?それとも口内炎?見分ける方法と注意点とは?

口臭

投稿日:2018年8月7日  更新日:

舌癌(ぜつがん)と舌に出来るできものとの違いの見分け方
舌にできものが出来、いつまでも治らないので「舌癌ではないだろうか?」と不安になっていませんか。いつまでも治らない場合は、お医者さんに診てもらうことが大切です。

でも、たいていは、舌に出来る「できもの」は、舌癌ではなく口内炎であることの方が多いようです。ほとんどの人は、このように舌癌と口内炎の違いが分かっていません。そのため、舌癌かもしれないとの想像が膨らんでしまうのです。

「舌癌ではないだろうか?」と心配していると、ストレスがたまり健康にもよくありません。それに、舌癌のことばかり考えていては仕事も手に付きませんよね。

今回の記事では、舌癌と口内炎との違いの見分け方についてお伝えしますので、お医者さんにかかる前に読まれてはいかがでしょう。

※この記事はオーラルウェルネス歯科医院院長ファストロ滋子医師により監修を受けた記事です。

ファストロ滋子医師による監修記事
オーラルウェルネスクリニックへのお問合せ先 https://oralwellness.jp/

早期舌癌(ぜつがん)の画像

早期の舌癌(ぜつがん)は、これからご紹介する画像のようなできものが多いようです。癌による腫瘍ができやすいのは、舌のふちや裏の部分で、特に舌の前部分にできやすいようです。

しかし、これらと違うからといって、「舌がんではない。」と決めつけるのもよくありません。簡単に素人判断で決めないで、お医者さんに診てもらうのが一番良いです。

出典:笠井耳鼻咽喉科クリニック 自由が丘診療所

出典:舌の病気・できもの辞典

出典:さくま歯科

舌癌(ぜつがん)の症状

早期舌癌ステージⅠは2㎝以下。ステージⅡになると、2㎝以上4㎝未満です。

癌が進行すると、できものが大きくなり違和感が出ます。ですから、2㎝から3㎝になるとお医者さんを受診されるケースが多いようです。ですが、もっと早く見つけられているはず。それなら、もっと早くお医者さんにかかることができます。

【舌癌の主な症状】

  • しこりがある(触ると硬い)
  • 舌の一部分に色の変化が見られる(白い、赤いなど)初期の舌癌の特徴ですので、この時に分かると治療しやすい。
  • 舌粘膜のただれができ続く
  • 口内炎のような症状が続く
  • しびれや麻痺がある
  • 味覚障害がおきる
  • 少しの刺激で痛むことがある
  • 舌を動かしにくくなる

口腔がんの患者さんの訴えで多いのは以下の通りです。

・義歯(入れ歯)が入り難くなった。
・義歯(入れ歯)が当たって歯ぐきが痛い。
・通院している医院や診療所で治療を受けている口内炎がなかなか治らない。
・歯がグラグラでよく出血する。歯痛や歯ぐきからしばしば出血する。
・口が開きにくい。
・物が飲み込み難い。
・家族や友達に顔が腫れていると言われた。

引用:大阪医療センター 口腔外科

口腔癌になると、この他にも次のような癌特有の症状を伴うことがあるので、変化に気付いたら口腔外科を受診されることをおすすめします。

  • 顔、首、あごの下の腫れ
  • 歯ぐきが腫れがているが痛くない
  • 唇が腫れる
  • 歯が自然に抜ける
  • 口からの出血
  • 唇やオトガイ部にしびれ
  • 嚥下時に喉や口に違和感がある
  • 舌、歯茎、口腔粘膜の色の変化

引用:大阪医療センター 口腔外科

舌癌の検査と治療

舌癌、口腔癌の検査方法は、一般的には次のようなものです。

  1. 病変部の細胞の採取
  2. レントゲン検査
  3. CT・MRIなどの画像診断

細胞の採取は、組織生検といって「メスで癌の一部を取る」方法と、細胞診という「綿棒などで癌の部位をこすりとる」方法があります。

また、舌癌によっては、胃癌や食道癌になっているケースもあるので、症例によっては胃や食道を内視鏡で検査する場合もあります。

舌癌、口腔癌の治療や手術は、ケースによって少し異なりますが、一般的には次のような治療を行います。

1):放射線治療・・・単独でも治療可能
2):放射線治療+化学療法
3):2)+手術(形成外科手術を含む)
4):手術単独(形成外科手術を含む)

引用:大阪医療センター 口腔外科

舌がんはこんな病気

口の中(口腔)にできる癌のことを「口腔癌」と言います。舌癌は口腔癌のひとつですが、なんと口腔癌全体の60%を占めるという多さです。

しかし、癌全体の羅漢率から見ると、舌癌はたったの1%しかありません。癌全体からするとかなり少ない割合ですので、過剰に心配する必要はないかもしれません。

2005 年における口腔癌の罹患数は約6,900 人であり,全癌の約1%を占めると推定される。

わが国における口腔癌の部位別発生割合は,舌60.0%,頬粘膜9.3%,口底9.7%,上顎歯肉6.0%,下顎歯肉11.7%,硬口蓋3.1%と報告されている

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

逸見政孝アナウンサーが舌癌になり「舌癌」が一躍有名になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ところが、舌癌の症状についてはあまり知らない人が多いようです。また、舌癌の摘出手術によって、舌の機能が失われ、食事や会話が困難になることもあるので、治ってからも厄介な病気だといえます。

他の組織にできる癌とは違い、舌癌は目で見えるので早期発見できやすい。ところが、早期の舌癌は口内炎と似ているため間違えやすい。そのため、治療が遅れることが多いのです。

また、口腔・喉にはリンパ節が多くあるので転移しやすく、早期発見したとしても、他の部位に転移していることがあります。

だから、「舌癌かも?」と思ったら、すぐにお医者さんに診てもらうことが大事です。

舌癌になる原因

舌癌の原因は分かっていないようです。しかし、次のような習慣があると、舌癌になりやすいリスク因子だといわれています。とくに喫煙と飲酒が危険因子になるのでご注意ください。

  1. 喫煙習慣
  2. 飲酒
  3. 歯並びが悪い、歯が内側に傾いているなどによって、舌の同じ部位を慢性的に刺激する
  4. 義歯の金具がつねに舌に当たることもがんのリスクとなる
  5. 舌に歯型がつく
  6. 香辛料など刺激の強い食べ物をよく食べる
  7. 口腔内が不衛生(歯磨き不足、歯周病、舌苔などで細菌が増え口腔が酸性になっている)

舌苔(ぜったい)ができると口腔が不衛生になるため、癌になるリスクが高まります。舌をきれいにするには、こちらの記事『舌苔や口臭をうがいだけで取り除くことができる美息美人とは?』をご参考にしてください。口腔を清潔に保つことは、癌の予防だけではなく健康のために大切です。

この他にも意外だったのですが、日本癌治療学会のホームページで「洗口剤」が舌癌の危険因子になると発表されていました。洗口剤は、口臭予防や口内をすっきりさせるためによく使われています。しかし、洗口剤に含まれるアルコールが良くないようです。洗口剤を使われる場合は、添加物に何が入っているかを調べることも大切です。

洗口液に含まれるアルコールが口腔癌の発癌リスクを高めることも報告されている。

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

喫煙や飲酒など、どの生活習慣も改善可能なものばかりです。癌になるのは遺伝や生活習慣が大きく影響するといわれます。舌癌が気になる場合は、生活習慣を変えられることをおすすめします。生活習慣の改善については、『舌が白い!それは口臭がひどくなるサイン。舌苔を取り除く方法を教えます』をご参考にすると良いでしょう。

舌癌と口内炎(できもの)の違い

上の画像のように、唇に「できもの」ができても、口内炎だと判断できるでしょう。しかし、舌に「できもの」が出来ると、「舌癌かもしれない?」と心配するかもしれませんよね。

舌に「できもの」が出来る場合も、舌癌と同じ舌の裏に出来ることが多いです。だから、先ほどの画像を見ると余計に心配するかもしれません。

口内炎ができると、その周りが赤くなります。しかし、「しこり」はありません。舌癌の場合は、固いしこりがあるのが特徴です。

また、口内炎の形はくっきりとした円形または楕円形。しかし、舌がんの形は、いびつではっきりしていないのが特徴です。

でも、これらの特徴だけでは、口内炎か舌癌との区別は難しいかもしれません。

舌の裏に「できもの」が出来る原因

部分入れ歯

舌の裏や縁に「できもの」が出来る原因で多いのは、部分入れ歯を入れている場合です。部分入れ歯には金属性のクラスプが付いています。とがっているクラスプが気になり常に舌で触れていると、舌に外傷性の「できもの」が出来ることがあります。

虫歯の前歯

義歯の他にも、クラウンの縁がとがっていたり、虫歯で歯が欠けていると、舌で触れるのが癖になってしまうかもしれません。このようなケースでも舌に「できもの」が出来るので、早目に歯科で治してもらうことをおすすめします。

外傷性の「できもの」が良くできると癌化することもあるのでご注意ください。

口内炎が2週間治らなければ注意

もし、「2週間以上、口内炎が治らない。」のなら、お医者さんに診てもらう必要があるとのこと。

初期の舌がんは口内炎に似ており、耳鼻科や歯科、あるいは内科などでも「口内炎」と誤診を受けやすい傾向があります。処方された塗布薬を使用していても、口内炎のようなしこりが2週間近く治らないようであれば、舌がんを疑って病院に相談することをおすすめします。特に、舌表面がざらつき、しこりが触れるほどになっているときには注意したほうがよいでしょう。

出典:Medical Note 口内炎のようなしこりが2週間近く治らない場合は注意

口腔白板症は癌化しやすい

「白板症」という病名は、ご存知ない方が多いのではないでしょうか。白板症は、口腔粘膜(舌や頬の粘膜)にできる白色の病変のことをいいます。

口腔白板症(はくばんしょう)とは、1978年WHOの診断基準によれば、口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない白色の板状(ばんじょう)あるいは斑状の角化性病変で臨床的あるいは病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないような白斑と定義されています。

出典:兵庫県歯科医師会

白板症のがん化率は高い。また、病院で白板症と診断されていても、すでにがん化していることもあるようですので注意が必要です。

口腔白板症の癌化率は,海外では0.13~17.5%であり,わが国では3.1~16.3%である。口腔白板症の中には悪性化するものがあることや,白板症と診断されるものの中に既に癌化しているものがあることから,白板症は口腔癌の代表的な前癌病変とされている。

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

舌がヒリヒリする原因

舌癌の場合は、舌のふちに口内炎のような炎症ができるのが大きな特徴ですが、癌だと決めつけるのは危険です。

たとえば、舌に何もできてなくても、舌がヒリヒリと痛みを感じることがあります。痛みが続く場合は、自己判断しないで口腔外科で診てもらうことをおすすめします。

口腔外科を受診した結果、何も問題がなかったが、舌のヒリヒリは治らないことがあります。その場合に多いのは、重度の口腔乾燥と舌苔が原因になっていることです。

舌苔ができ舌が乾くことで、ヒリヒリと感じるようになります。詳しくは、『舌がひりひりする!原因は歯磨き粉によって舌苔ができたから』をご参考にしてください。

舌苔で舌がヒリヒリしている場合は、舌苔を除去することと口腔を唾液で保湿することで解決できます。舌苔の除去法については、『舌が白い人は舌苔です。舌苔を取り除く5つの方法とは?』をご参考にしてください。

舌に出来る口内炎の症状と原因

口内炎は、口の中、頬の内側、唇、舌、歯ぐきなどにできる炎症ですが、口蓋や喉にできることもあります。舌にできた口内炎は「舌炎」。唇にできた口内炎は、「口唇炎」とか「口角炎」と呼びます。どの口内炎も、食事をした時などに痛みをともなうのが特徴です。

人によっては、口内炎がいくつもできたり、治るまで長期間かかるケースもあります。また、口は食事や会話などによって、細菌やウイルスの影響を受けやすく、原因も症状も様々です。口内炎の原因と治し方について詳しくは、『口内炎が治らない!それってビタミン不足や食べ物が原因?塩で治る!?』をご参考にしてください。

口内炎の症状

一口に「口内炎」といっても軽度のものから重症化している口内炎まで症状が様々です。口内炎のなかで最も多いのがアフタ性口内炎。アフタ性口内炎になると、白か黄色の米粒くらいのぽつぽつの潰瘍ができる。そのため、食べ物がしみて痛い。アフタ性口内炎の場合は、通常1~2週間で治りますが、ケースによっては何度もできることも。

重度の口内炎になると症状も重くなります。びらんができる、粘膜に白い膜が貼る、皮膚の盛り上がり、水泡、えぐれて穴ができる場合もあります。重度口内炎の場合は強い痛みがあるため、食事や会話も困難になります。また、出血がみられるなど症状が重い場合は、お医者さんにかかることをおすすめします。

口内炎の原因

口内炎ができる原因は、栄養バランスの悪い食生活や寝不足など不規則な生活習慣から抵抗力が下がることによって、口の粘膜が弱るため口内炎になりやすい。

そのような状態のときに、舌が義歯に触れる、やけど、舌などの粘膜をかむなどの傷が引き金になり口内炎になります。その他、加齢やストレス、身体の不調、薬の副作用も、口内炎を起こす原因になります。

【口内炎の原因】

  • ビタミンB群の不足
  • 不規則な生活習慣
  • 精神的な疲れ、ストレス
  • 加齢
  • 唾液の不足や口呼吸による口腔乾燥
  • 菌やウイルスによる感染
  • 風邪による発熱
  • 抗生物質の服用
  • 歯磨きに含まれる合成界面活性剤

口内炎の対策と予防

口内炎になったらしてはいけない行為

口内炎になった時に、してはいけないことがあります。

  1. 口の中を不潔にしてはいけません。口内炎ができたからといって、歯磨きをしないで寝るのはよくありません。
  2. 体を温めてはいけません。口内炎は炎症なので血行を良くすると悪化するので気をつけてください。口内炎が出来た時には、お酒や長時間の入浴は控えた方がいいです。

口内炎になった時の対策法

口内炎になったら、早く症状に応じた適切な対策が大事です。軽い口内炎の場合には、食生活や睡眠など生活環境を整えるだけでも症状が軽くなります。

口内炎ができた場合の対策についてご紹介します。

  • 休養をとる(十分な睡眠をとる)
  • 口内を清潔にする(歯磨きやうがいで口腔ケアを行う。ただし、無添加歯磨きが望ましい。)
  • 消化の良い食事をとる(よく噛むことも大切)
  • ビタミンをとる(ビタミンB1・B2・B6が口内炎の緩和に効果的)
  • ビタミンB群を含む食事をとる(B1:豚肉、ハム、うなぎ、海苔、豆類。 B2:うなぎ、牛・鶏・豚のレバー、青魚、納豆、卵。B6: 牛・鶏・豚のレバー、マグロ、カツオ、バナナ。)
  • 薬剤師さんに相談して市販薬を使用する
  • 痛みがひどいなど、症状によってはお医者さんに診てもらうことをおすすめします。

口内炎の予防法

口内炎の対策と同じですが、休養をとる、歯磨きをていねいにして口内を清潔にする、ビタミンB群など栄養をとる、などの他に、次のことを心掛けることが大切です。

  • リラックスを心掛ける(ストレスをためない、発散する)
  • 定期的な歯科検診で歯石を除去する
  • ていねいなブラッシングケアとうがいケアを行う
  • 舌苔ができている場合は舌の清掃ケアも必要
  • 免疫力を高める
  • 規則正しい生活(良く寝る、健康的な食生活)
  • 唾液を出すようにする

口内炎の予防は、舌苔予防と基本的には同じです。詳しくは、『舌が白い人が元のピンクに戻す方法とは?32,000人が実践』をご参考にしてください。

引用:チョコラドットコム 口内炎の原因と治し方

口内炎が悪化したら

通常、口内炎は自然と治るものですが、治らずに口内炎が悪化する場合があります。口内炎が次のような症状に発展したら放置しないですぐにお医者さんに診てもらうようにしてくださいね。

  • 口内炎が大きくなる
  • 口内炎が増えていくつも出来る
  • 口内炎が水ぶくれになる
  • いつまでも治らない

口内炎が2週間以上たっても治らない場合は、口腔がんが疑われるので、口内炎が治らないと不安に思ったら早目に受診されることをおすすめします。

まとめ

若い女性に舌癌が増えています。そして驚くことに、舌癌や喉頭がんの死亡率が子宮頸がんの死亡率を超えたことです。

まだまだ舌癌の認知度は低いですが、怖い病気です。

舌癌の直接的な原因は分かっていないのですが、喫煙や飲酒が間接的に影響しているといわれていますので、喫煙は控え、飲酒もほどほどにすることが健康のためには大事です。

そして、口内炎から癌化することもあるので、口内炎にならないように気を付けることも大切です。詳しくは、『口内炎は〝口を清潔〟にするのが一番』をご参考にしてください。

【参考文献】

日本口腔外科学会 口腔外科相談室

国立がん研究センター

日本癌治療学会 がん治療ガイドライン 口腔がん

日本口腔腫瘍学会学術委員会 舌癌取扱い指針

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